(※このページは2021年5月18日に更新されました)
「小説の書き方がわからない!」
「面白いライトノベルが書きたい!」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。こんにちは。
ちゃちゃまると申します。
突然ですが、皆さんはライトノベル好きですか?
私は大好きです。
特に「ソードアートオンライン」には泣いた思い出があります。
しかし、いざ自分で書こうと思っても難しいんですよね。
キャラがすぐブレたりする(あれ、こいつこんな口調だったっけ……とか笑)。
この記事では、トップレベルのライトノベル研究サイト「ライトノベル作法研究所」さんの、
「小説の書き方。40人以上のプロ作家に取材した創作ノウハウまとめ。プロへの道はたった1日これだけ読めばOK!」
の記事を分析して学んだ、面白さを生み出す秘訣についてお話ししようと思います。
こちらの記事を見てみると分かりますが、とにかくボリュームがスゴイ!
まとめるのは大変でしたが、まず面白さを生み出す秘訣について結論から言います。
- Do:小説を書く、アイデアを集める
1行でもいいから、とにかく書いてみる。
「掌編小説→短編小説→長編小説」の順。
アイデアを集める方法は「散歩」「お風呂」「黒歴史ノート」「映画」 - Check&Act:チェックして、書き直す
設定はブレていないか?
文章は読みやすいか?
読者のことを考えているか? - Plan:設定を考える
典型的と個性的のバランスを考える。
それでは、詳しく解説していきましょう!
Do:小説を書く、アイデアを集める
最初に言いますが、まず何かしら書くことから始めましょう!
紹介記事の冒頭に「最初の3つのステップ」として、
- 掌編小説:2000文字以下
- 短編小説:約6000~1万6千文字
- 長編小説:約10万文字
を順に書くことを推奨しています。
紹介記事「7. 人気作が書けるようになる方法」の「7-1.毎日、この2つをすれば7割の人がプロデビューできる」でも、毎日、五千~一万文字小説を書くことを紹介しています。
毎年、10冊以上の小説を商業出版しているベテラン作家さん(ラノベ、キャラ文芸。両方書いている人)が、これをすれば7割の人が作家デビューできると言っている方法があります。ご自身も、実力が伸び悩んだ時、この方法で突破したそうです。
- 毎日、5000~一万文字小説を書く。ネタがなくても無理やり書く。内容はダメダメでも、下手でも良い。量をこなせば、質的な向上が必ず起きる。
- 毎日、一本映画を見る。
「さすがに、毎日5000字書くのは厳しいよ!」
と言う方(私もなんですが……(´・ω・`))は、「9.スランプ/挫折。小説を書きたくないを防ぐ6つのコツ」でも示しているように、一日一行を書くことを目標にしてはいかがでしょうか?
「一行だけだったらなんとかなりそう!」
そんな気がしますね。
石の上にも三年
千里の道も一歩から
ローマは一日にして成らず
何事も大事なのは、継続することです。
好きなことでもなんでもいいので、くさらず、コツコツと書き続けていきましょう。
また、小説を書くときの心構えとして、
「俺の小説は超サイコー! おもしれー! 俺って天才!」
と楽しむことが重要です。
俺が書いたこの記事超サイコー!
ベテラン作家さんによると、自分の小説をつまらないと思って書くと100%おもしろくない作品になるそうです。
逆に、「俺の小説は超サイコー! おもしれー! 俺って天才!」と思って書くと、誰かからおもしろいと言ってもらえるそうです。
Check&Act:チェックして、書き直す
小説執筆において、とにかく早くクライマックス部分を書き終わらせるということが大事です。
●創作における良い完璧主義
25%の完成度で良いので最後まで作品を仕上げてから、改稿して全体の完成度を上げる(プロ作家のやり方)。
書き終えたら一度文章を見直してみましょう。
いい文章に仕上げる3つのコツは以下の通り。
・一文を短くする(約40文字が目安)
・改行や空白を多めにする(ページに3割くらいの空白を)
・難しい言葉や漢字を使わない(漢字使用率は20%以下に)
長ったらしい文章になっていないか?
キチキチに詰めていないか?
漢字だらけにしていないか?
各所にルビを振ってわかりやすくしているか?
などなど……
それは読者にとって、本当に読みやすい文章なのか?
を常にチェックすることが大事です。
Plan:設定を考える
何かしら書いてみて、何度も推敲して、そこから初めて設定を考えることの大切さに気がつきます。
特にラノベは面白いものの典型例、テンプレートというものがあって、それに沿わないと人気が上がらないということもよくあります。
しかし、あまりにも典型的すぎると周りからパクリだと言われ、それはそれで人気が落ちる原因になります(紹介記事では著作権に対する姿勢も示しています)。
このテンプレと個性のバランスをうまくとれば、面白い小説ができあがるというわけです。
ストーリー
笑って、泣いて、怒って、驚いて……
何千何万という多種多様なストーリーに、面白さの共通点などないような気がします。
しかし、紹介記事「2.小説の書き方講座。ストーリーの作り方」の「2.一番大事なのは主人公に共感してもらうこと!」では、ストーリーで大事なのは共感だとおっしゃっています。
小説を書く上で一番大事なのは、読者を主人公に共感させることです。
小説の読者は主人公になりきって、物語を楽しみます。主人公になりきってもらうためには、この主人公の気持ちがわかる! この主人公は俺と同じだ! と、主人公に共感してもらうことが何より重要です。
共感を生むにはいくつかテンプレートがあります。例えば、
- 主人公が挫折するのは一回だけ
- 最初の方で主人公は弱いものを助ける
- 「この戦争が終わったら彼女と結婚するんだ……」(いわゆる死亡フラグ)
などなど。
そこに個性というスパイスを加わることで、感動的なストーリーができあがるのです。
しかし、個性は無理に作るものではありません。
テンプレートを真似して、さまざまな要素をくっつけたり、ひっぺがしたりして、自分が面白そうだなと感じたものができたとき、それが自分の個性(センス)となるのです。
読者が読みたい話とあなたが好きな話をすり合わせる、現在の流行やテンプレをあなたの書きたい話に被せるのは、絶対に必要なことなのです。
テンプレとは、つまらなく平凡な物語の雛形ではなく、「物語をおもしろくするための最適解」なのです。
オリジナリティとはテンプレの組み合わせのセンスなのです。
キャラクター
魅力的なキャラクターもストーリーと同じく、自分と共感できるか? が大事になってきます。
ただ、ストーリーと違って共感性を極端にする必要があるようです。
なぜなら、普通の人が出てきて当たり前の行動をしてもつまらないものしかできないからです。
毎日満員電車に乗って、仕事をして帰って、テレビを見ながら寝て……って。
そんな普通のサラリーマンの日常を描いたら小説になりませんね……笑。
例として、『涼宮ハルヒの憂鬱』のヒロイン、ハルヒの入学直後の宣言が取り上げられています。
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
現実世界で急にこんなこと言う女子がいたら、
「あっ。この子に近づくの、ちょっとやめとこうかな……」
となるのですが、これは、常識にとらわれた私たちの「自由になりたい」という願望を極端に叶えたものなのです。
つまり、「やべーやつ」に見える一方で、「よっ! よく言ってくれた!」と応援する気持ちになれる。
それが「極端な共感」の力です。
あまりにもぶっとんでいると、共感できなくなってしまいますが、この極端さも小説を彩る面白スパイスなのです。
まとめ
今回は「ライトノベル作法研究所」さんの記事
「小説の書き方。40人以上のプロ作家に取材した創作ノウハウまとめ。プロへの道はたった1日これだけ読めばOK!」
の記事を分析した結果について解説しました。
小説とは奥深いものですね(この技術、私の「さつき波の都」に使える……!)。
ここで紹介しきれなかった手法や考え方など、多数ありますので、よろしければリンクから読んで参考にしてみてはいかがでしょうか?
感動を生み出す秘訣、PDCAならぬDCAP。人気小説家の道のりはここから始まる。
- Do:小説を書く、アイデアを集める
1行でもいいから、とにかく書いてみる。
「掌編小説→短編小説→長編小説」の順。
アイデアを集める方法は「散歩」「お風呂」「黒歴史ノート」「映画」 - Check&Act:チェックして、書き直す
設定はブレていないか?
文章は読みやすいか?
読者のことを考えているか? - Plan:設定を考える
典型的と個性的のバランスを考える。