小説書き方講座

【キャラ作成】感動を生むキャラクターアイデア4選!【夢をかなえるゾウ編】

夢をかなえるゾウ

こんにちは、ちゃちゃまると申します。
読書大好き(^_^)

今回は「夢をかなえるゾウ」を読んで考えたキャラクターアイデアを4つ紹介したいと思います。

キャラ作成につまったときに読んでいただければと思います。

夢をかなえるゾウ

まずは、「夢をかなえるゾウ」とは何ぞ?
と言う方に向けて、少し説明を。

「夢をかなえるゾウ」は自己啓発書のひとつです。
関西弁のゾウが主人公の人生を成功に導くという内容で、読み物としても面白いです。

もちろん私たちの生活自体に当てはめてもいいですが、内容的に物語の世界の住人にも当てはまります。
キャラの生き方で共感を呼ぶのに大いに役立つはずです。
ぜひ一度読んでみてください。

感動を生むキャラクターアイデア4選!

1.いつもお世話になっているものを磨く

普段は怠け者で怠惰なハロルド。

ある日、敵とのバトルで仲間のフウガを亡くしてしまう。

宿屋のベッドにだらけ、虚空を見つめるハロルド。
ふと入口を見ると、壮絶な戦いを共にした剣が立てかけられている。

ハロルドはふらりと立ち上がり、布を手に持って剣を磨き始めた。
武器の手入れなど面倒で滅多にしない。
一心に磨いていると戦前の記憶が蘇った。

「一緒に戦ってくれる相棒を粗末にできるかよ」

今の自分と同じように刀身を磨く戦友の姿。
ハロルドはふんと鼻を鳴らしつつも、何かが頬を伝うのを感じた。

一番身近なものが、一番大事なものだった。

というのは、感動的なテンプレートのひとつです。

いつもお世話になっているものに気づいた瞬間。
当たり前を大事にする瞬間。

そこで、人としての成長を感じられるのです。

「自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、自分がカラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!」
(靴をみがく)

2.見返りのないサポートをし続ける

人当たりの良さそうなアキと半ば無理やり付き合わされるケント。
楽しそうに昼食を共にする二人を遠目に見つめ、顔を伏せるハル。

グラウンドで練習する部員たちのかたわらで、ハルは水を汲んでいた。
アキに呼び出され、彼に二度と近づかないようにと念を押される。
「ごめんね」と口にするハル。

アキとの度重なるデートの中で、ケントは不自然さを感じていた。
調べてみると、はっとした。
アキがケントと付き合っていたのは金目当てだったのだ。
そして、それを裏で必死に止めようとしていたのはハルだった。

彼女はケントのことをずっと健気にサポートしてきたのだ。

三年生の春。
満開の桜の下で、ケントは謝りながらハルを力強く抱きしめた。

「何かをしたら、何かをくれるものだ」という考えはごく当たり前なことです。

だから、「何かをしたら」の部分だけをし続けるのは難しい。
何の根拠もなく愛を与え続ける姿に、虚しさすら感じてしまいます。

しかし、そのぶん大きなものが返ってくると、今まで信じ続けた姿もあいまって私たちは胸を打たれるのです。

「偉大な仕事をする人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て行きてんねんで。せやからその分、でっかいお金、流れ込んでくんねん。お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいいいもんが流れてくんねん」
(コンビニでお釣りを募金する)

3.周りを笑わせて、険悪ムードを和やかにする

「こちらの兵は10万ほど、敵は……100万だ」

ハルバート少佐は歯ぎしりしながら言った。
エミリア中尉が付け加える。

「地形も活かせず、武器も食料も足りない。万事休すですね」

地図が敷かれたテーブルを囲んでいるのは十数人もいる。
しかし、誰も言葉を発しようとしない。
沈黙は一生続くのではないかと思えた。

「来たらぶん殴る。それだけでいいんじゃないですか?」

皆が一斉に重厚な扉を見る。

整った軍服姿のライアン少尉が、おどけた様子で横にもたれかかっていた。

お調子者キャラというのは、シリアスな場を笑わせて、和やかにする役目があります。

さすがに、戦争の例だと笑わせることはできないかもしれませんが、
それでも、緊張状態が少しでも緩和されると安心します。

逆に普段はお調子者なのに、何かのきっかけで力が爆発するシーンを設けると、ギャップ萌えが生まれますね。

「笑わせる、いうんは、『空気を作る』っちゅうことなんや。場の空気が沈んでたり暗かったりしても、その空気を変えられるだけの力が笑いにはあるんや」

4.「ラッキーだ」と口に出して言う

「ラッキーだな」が口癖の物静かな仲間。
主人公がその理由を聞くと、遠くを見つめながら口を開く。

「妻の口癖だったんだ」

彼の妻は、生まれつき体が弱かったらしい。
ことあるたびに療養をとっていた。

「辛くないのか?」と聞くと、「ラッキーだわ」と言った。
「あなたが大切だと思えるんだもの」

彼女はその夜、あっという間に亡くなってしまった。

主人公は、辛いことを思い出させたことを謝った。

その後、敵とのバトルが始まった。
悪化する戦況のなか、仲間が傷だらけになって倒れている。

主人公がその身を起こすと、彼は微笑みながら言った。
「ラッキーだな。お前に助けられるとは」

いわゆるポジティブシンキングです。

マイナスを考えることは悪いことではないですが、考えすぎはよくありません。
嘘でも口にすることで、脳が勝手に良いことを探し始めるのです。

「自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でええから『運が良い』て思うんや」

まとめ

4つのキャラクターアイデア、いかがだったでしょうか?

具体例があれば、なんとなく道がつかめると思いませんか?

ぜひ、シナリオの参考にしてみてください。

感動を生むキャラクターのアイデアは具体的な作品からだけでなく、自己啓発書からでも生まれる。

ABOUT ME
ぱっちー
自己啓発書大好きSIer(週2、3冊は読みます)。 毎日を良くするための研究を続けて早3年。 自分の自己啓発書を出版するのが夢。 感謝と恩返しの気持ちをいつも胸に。