映画あらすじ

【余命宣告を受けた男たちの輝き】映画「最高の人生の見つけ方」あらすじと解説(ネタバレ)

最高の人生の見つけ方

生き方を深く考えさせる映画『最高の人生の見つけ方』。今回は、そのあらすじ(ネタバレ)と解説を紹介したいと思います。生まれも育ちも違う二人が見つけた最高の人生とは一体? 今夜の映画選びに悩んでいる方必見です。

公開年 2007年
上映時間 1時間37分
ジャンル アメリカ映画、コメディー
主演 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
監督 ロブ・ライナー
配信中 Amazon, U-NEXT, Netflix, dTV, FOD
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あらすじ

自動車修理工として45年間、堅実に勤めてきたカーターは、ある日、自身が病に侵されていると知らされ、入院することになります。

一方、大富豪で実業家のエドワードも、裁判中に血を吐き、自分が経営している病院へ入院。エドワードが行っている二人一部屋という施策も相まって、二人は同室で過ごすことに。

最初は、カーターのことを毛嫌いしていたエドワードですが、闘病生活を同じくすることで次第に仲良くなっていきます。

ある日、エドワードはカーターが熱心にメモをしているのを見かけ、その内容を訊きます。しかし、カーターは頑なにしゃべろうとしません。エドワードはしぶしぶ引き下がりますが、その日、二人は主治医から残り6ヶ月の余命宣告を受けることになります。

絶望したカーターは、メモをぐちゃぐちゃに丸め、床に投げ捨てます。

翌朝、エドワードの秘書トマスがそのメモを見つけ、エドワードに渡します。メモを見た彼がカーターに再び問い詰めると、カーターはそれについて話し始めました。それは、死ぬまでにやりたいことをまとめたリスト「Bucket List」だったのです。

スカイダイビングやライオン狩り、ピラミッドを見る、泣くほど笑う、世界一の美女にキスをするなど現実的でないことばかりでしたが、二人は最期の人生を謳歌すべく、ともに旅に出る決意をするのでした。

※動画の配信情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

感動ポイント解説(ネタバレあり)

それでは、『最高の人生の見つけ方』の感動ポイントについて解説していきましょう!

ここから先はネタバレが含まれますので、一度観てから戻ってくることをお勧めします!

上図は本映画の感情推移を表しています。横軸が時間、縦軸が感情の起伏を表しています。プラスの感情とマイナスの感情で、-10〜10ポイントで評価しました。

宣告

まず最初に感情が揺さぶられるのは、カーターとエドワード二人に対する余命宣告の場面でしょう。

ガン治療薬による、夜も寝られないほどの辛い副作用に汗を流して、耐えて、耐えて、耐えた先に告げられる宣告。こんなに頑張っても助からないのか、という虚しさを体感しました。

お互い見ず知らずの状態だった二人がお互いを知り始め、少しずつ希望を持ち始めたというのに、こんなのはあまりにも、悲しい。そんな気持ちでした。

バケットリスト

余命宣告を受け、バケットリストを丸めて投げ捨てるカーター。それはそうでしょう。死を目前にして、荘厳な景色を見るなど、できる訳ないですからね。

しかし、それを拾ったエドワードは、嬉々として、そのバケットリストを書き直し、カーターに言います。

「45年もムダにしたんだろ。きっと、できる。いや、すべきだ」

カーターはエドワードの言葉に感化され、旅立つことを決意します。

バケットリストは、絶望の最中、彼らが唯一見えた希望でした。

特にカーターは45年間、心を無にして、息子たちを養ってきました。歴史学の教授という夢を諦めて。これはきっと、よくあることなんです。生活のため、お金のため、という言い訳を並べて、過ごす日々。自分には無理だと言い聞かせて、夢をあきらめる。

でも、それは本当なんでしょうか? ただ、叶えられないのが怖いだけなのでは? 臆病になっているだけなのでは?

45年の時を経て、死を目の前にして気づいたカーターの姿に、物語序盤にも関わらず、思わず涙を流してしまいました。

亀裂と危篤

バケットリストを達成すべく、世界各国をめぐる二人。時には馬鹿騒ぎして、時には人生を語り合って……。

気づけば、二人は裏表なく話せる親友となっていました。そして、バケットリストをいくつか達成すると、カーターたちは自国へ帰還します。

この展開には正直驚きました。二人はもっと世界中を遊び尽くすものだと思っていましたので。

そして、カーターは親友のためを思い、エドワードを絶縁した娘のもとへ向かわせます。これに激昂したエドワードは、バケットリストを破り、車に乗って去っていきます。

エドワードのことを思ってやったことなのに、そんなに怒らなくても……。

しかも、それがカーターとエドワードが元気で話せる最後の瞬間だったんですね。次に話すときは、カーターが病床に伏している状態でした。

その会話もすごく印象深くて、カーターが、エドワードが大好きな超高級コーヒー豆「コピ・ルアク」がどうやって作られているのかを伝え、お互いが大笑いするんです。

これはバケットリスト(破ったのを繋ぎ合わせたんです)に「泣くほど笑う」という項目があったからですが、このような悲惨で、居心地の悪い状況でもバケットリストを達成しようとするカーターの健気さと、笑い声に含まれた虚しさが相まって、つい鼻が痛くなってしまいました。

最高の人生

クライマックスで、エドワードは絶縁した娘に会いにいきます。それは、カーターが彼に手紙を残したからでした。

娘は快く彼を向かい入れ、彼は孫娘とハグとキスをします。そして、彼はリストの「世界一の美女にキスをする」という項目に横線を入れます。

ここが、この作品一番の感動ポイントです。

カーターに出会う前、あんなに口が悪くて、意地汚かったエドワードが、ついに絶縁した娘に会って、仲直りをするという成長っぷり。

そして、「数をこなす」と笑っていた「世界一の美女にキスをする」の美女が、まさか、自分の孫娘だなんて。

涙腺が耐えられる訳ないでしょう。

そんなわけで、最後はカーターとエドワードがエベレスト山頂で弔われ、リストの最後「荘厳な景色を見る」に横線を引き、本作は幕を閉じます。

荘厳な最期でした。

まとめ

人生の節目で、今後の生き方について悩んだことがある方は、本作品はきっと心に刺さることでしょう。

この記事を参考にして、本作品を見てみたり、鑑賞後の余韻にふけってみてはいかがでしょうか?

ちなみに、本作品の登場人物で一番すごいのは、エベレストを二回登頂した、エドワードの秘書トマスです。

 

※動画の配信情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトでご確認ください。

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ぱっちー
自己啓発書大好きSIer(週2、3冊は読みます)。 毎日を良くするための研究を続けて早3年。 自分の自己啓発書を出版するのが夢。 感謝と恩返しの気持ちをいつも胸に。