(※本記事は2021年6月25日に更新されました)
「魅力的なキャラクターを書くコツを知りたい!」
そんな方に向けて、この記事を書かれています。
こんにちは、ちゃちゃまるです。
小説に限らず、有名な作品のキャラクターはみな、魅力的な性格をしていますよね。
しかし、それを自分が作ろうとすると、なかなか難しいものです。
魅力的なキャラクターとは、具体的にどういうキャラクターなのでしょう?
どうやったら魅力的なキャラクターが生み出せるのでしょう?
今回は、魅力的なキャラクターの決め方と書き方について、考察していきたいと思います。
魅力的なキャラクターとは?
キャラクターとは、いわずもがな、登場人物のこと、物語に出てくる人や動物のことですが、「魅力的な」と言われるとそれぞれ価値観によるところがあります。
しかしひとつ、魅力的なキャラクターには共通点があります。
それは、「共感性」を秘めているということです。
「その気持ち、わかる」とか、「私と同じ境遇だ」というキャラクターに対する共感が、
その魅力につながっています。
では、共感について、もう少し深掘りしてみましょう。
共感するキャラとは、具体的にどんなキャラなんでしょう?
その代表的なものに「葛藤」するキャラが挙げられます。
「葛藤」とは、元来ツルが複雑に絡まった様子を指します。
転じて、ある感情とある感情との対立、ある人物とある人物の対立を指します。
例えば、デザートを食べたいけれど、ダイエットをしたい(デザートを食べたくない)というのは葛藤のひとつです。
また、付き合いで友達と一緒にいるけど、本当はひとりでいたいというのも葛藤のひとつです。
葛藤がないキャラクターというのは、つまらないものです。
不自由もなく、困難もなく、成長もないドラマは面白くありません。
一日を呆然と過ごす主人公の生活を見たいとは、なかなか思わないですよね(日常を描くことで伝えたいことがあるなら別ですが……)。
絶望とも言える葛藤の中で、もがいて成長する人を見て、私たちは共感し、応援したくなるのです。
それでは、どうすれば、共感できる魅力的なキャラクターを作ることができるのでしょう……?
キャラクターを構成するパーツ
人を構成するパーツ
人というのは複雑ではありますが、構成するパーツの種類はそれほど多くはありません。
- 名前
- 年齢
- 職業
- 外見
- 性格
- 過去
- 未来(目的) etc
一番重要なのは、登場人物の過去、バックストーリーです。
これが決まれば、現在が決まり、未来が決まります。
どういう環境で育ってきたかが、その性格に影響し、容姿にも影響されるかもしれません。
楽しい過去もいいですが、辛い過去も入れてあげましょう。
物語を通して垣間見える辛い過去が、キャラクターを魅力的にするのです。
自分が作ったキャラクターに愛情が湧くのも無理はありませんが、
「可愛い子には旅をさせよ」という精神で、登場人物にはトラウマを植えてあげましょう。
終わりが良ければ、すべて良しなのです。
人間関係を構成するパーツ
登場人物自体を構成するパーツは上記の通りですが、それ以外にも、周りの人間関係も大事な要素です。
登場人物には、すべて役割を与えましょう。
物語の登場人物には、一般的に以下のような役割があります。
- 主人公:物語のメインとなる人物
- 目的:主人公の目標や目的となる人物
- 敵(ライバル):主人公と対立する人物
- パートナー:ヒロインや相棒など、主人公が一番親しくなる人物
- 仲間:主人公を助ける仲間となる人物
- 家族:主人公の家族
- 師匠:主人公の師匠となる人物
- 癒し:主人公に甘える人物(動物)
主人公を主語にしていますが、これをすべての登場人物で考えると、物語に深みが増すでしょう。
しかし、あくまで主人公がメインディッシュであることを忘れずに。
共感性を増させるコツ
魅力的なキャラクターの特徴とは、最初に言ったとおり「共感できるキャラクター」です。
上記では、キャラクターを構成するパーツを見てきました。
ここでは、共感性を増させるコツについて考察していきます。
共感できるキャラクターには、以下の3つのテンプレートがあります。
- 可哀想に思えるキャラクター
- 人間味あふれるキャラクター
- 誰もが憧れるキャラクター
可哀想に思えるキャラクター
理不尽な仕打ちを受けている様子に、思わず応援したくなってしまうキャラクターってよくいませんか?
特に序盤は、必ずと言っていいほど、主人公がボコボコにされます。
例えば、シンデレラが典型的で、継母からいじめられている主人公に対して、私たちは共感を持つことができます。
最初から最強で、リア充の主人公を見ても、イライラするだけです。
序盤は悲劇の主人公でありましょう。
人間味があふれているキャラクター
困っている人を助ける人、みんなに好かれる人、そういった正義感を持った人にも共感がわきます。
偽善的でもなく、心の底からいい人というのは、見ていて気持ちがいいのです。
自分がなるには難しいけれど、身の回りにいて欲しい。
そんな人が、共感できる人なのです。
誰もが憧れるキャラクター
カリスマ的で、華麗で、情熱に溢れている。
そういった天才や努力家というは、魅力的に見えます。
普通の人ができないようなことを極めた人はかっこいいのです。
特にバックストーリーで苦労があると、なおのことよしです。
共感というよりも、憧れに近いですが、かっこいい姿は私たちの脳裏に焼き付きます。
まとめ
いかがだったでしょう?
この記事を見て、少しでも参考にしていただければ幸いです。
では、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
キャラクターの変化(アークという)が、ドラマを生む。
創造神である作家が責任を持って愛情を込めよう。