(※この記事は2021年5月22日に更新されました)
「シュタインズゲートって面白いよね!」
「ストーリーの伏線の張り方ってどうするんだろう?」
この記事は、そういう方に向けて書きました。
こんにちは!
ちゃちゃまると申します!
皆さんは「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」ご存知ですか?
ミステリーとサスペンスとSFを組み合わせた想定科学アドベンチャーゲームで、これがめちゃくちゃ人気なんです。
私は残念ながらアニメ版しか見れていませんが、そのスゴさはよくわかりました。
特にスゴイのは、いたるところに張り巡らされた巧妙な伏線の数々!
伏線は「感動の源泉」と言われる(私が勝手に言っている)ほど、重要な要素。
この記事を見れば、「どうすればうまい伏線が張れるのか?」といったことがわかるようになります。
読者が喜ぶ、最高な伏線の張り方を一緒に学んでいきましょう!
ちなみに、シュタインズゲートは「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい(見たい)」と評されるほど、ネタバレに敏感です。
先にアニメを見てから、ゲームをプレイしてから、この記事を読むことをオススメします。
それでは、行ってみましょう!
最高な伏線の掟
まず結論から言います。
最高な伏線の掟とは、
最初の伏線を最大の伏線にせよ。
どういうことでしょうか?
以降で詳しく説明しましょう。
最初の伏線
シュタインズゲートの第一話、主人公の岡部倫太郎(以降倫太郎)は天才少女、牧瀬紅莉栖(以降紅莉栖)の殺人現場に遭います。
序盤で一番ショッキングな出来事ですが、倫太郎にとって紅莉栖はほとんど赤の他人。
驚きはありますが、絶望感はないでしょう。
しかし、これがシュタインズゲート最大の伏線なのです。
これがすべてと言っても過言ではありません。
ポイントは、
紅莉栖が倫太郎にとって、ほとんど赤の他人だった。
ということです。
紅莉栖がもし、赤の他人でなく、最愛の人だったら……?
察しのいい人はこの後どうなるか、気づくかもしれません。
最初の絶望
その事件の直後、突如周りの人たちが消えるという現象ののち、紅莉栖が生きていることが判明します。
なぜ?
がたくさん浮かびますが、とにかく紅莉栖と倫太郎の関わりはここから始まります。
そして、物語の中盤。
この世には現実世界と似た世界がたくさんあって、周りの人たちが消えたり、紅莉栖が生きていたりするのは、その世界線が変わったからということがわかります。
発明したタイムマシンで世界線を変え、仲間の願いを叶える倫太郎。
性別を変えたり、亡き父を蘇らせたり……。
しかし、幸福の瞬間に不幸は訪れるものです。
倫太郎の最愛の仲間、椎名まゆりの死。
何度もタイムリープを試み助けようとしますが、その死を避けることはできません。
ここで、最初の大きな絶望感を味わうのです。
最大の絶望
彼女を助けることはできないという絶望感に苦しむ彼を助けたのは、紅莉栖でした。
紅莉栖はその天才的な頭脳を用いて、倫太郎にアドバイスをします。
まゆりを助けるためには、世界線をもとに戻すしかない。
というアドバイスを。
仲間達の願いをなかったものにする、という苦痛を乗り越えた先にあるのは、幸福ではなくさらなる絶望でした。
最初の世界線に戻すと、そこは紅莉栖が助からない世界になる。
面白いのは、最初はまゆりを助けるのに精一杯だったのが、その過程で紅莉栖と親しくなってしまったということです。
つまり、
「紅莉栖の死」という事実は変わっていないのに、倫太郎にとっての紅莉栖が「赤の他人」から「最愛の人」になったせいで「ちょっと悲しい」から「絶望」へ変わったしまったのです。
入れ子構造
こうしてみると、この物語は入れ子構造になっていることがわかります。
紅莉栖の死
↓
まゆりの死
↓↑(タイムリープ:その過程で紅莉栖と深い絆を作る)
まゆりを助けようとする
↓
紅莉栖を助けようとする
タイムリープものの面白さはここにあると思います。
最初の何気ない出来事が根幹を揺るがすものになったり、話の裏ではとんでもないことが起こっていたり……
こういった、違う角度で見た時に得られる気づきに我々は感動するのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
大人気のシュタインズゲート。
学べることがたくさんありますね。
ここでは最大の伏線をひとつ紹介しましたが、他にも面白い伏線がたくさん散りばめられています。
もう一度見て、伏線のコツを習得してみてはいかがでしょうか?
ささいな出来事が重要な出来事に繋がったとき、人の心は震える。
最初の伏線を最大の伏線にせよ。