「自分が作った物語がなんだか面白くない」
この記事は、そういう方に向けて書かれています。
こんにちは、ちゃちゃまるです。
「小説はエンターテイメントであれ」という格言があります。
確かに、面白い物語はアクションシーンや告白シーンなどに一番凝っているものです。
しかし、だからと言って、全体的な内容を疎かにしていいわけではありません。
素晴らしい物語には、素晴らしいテーマが必要です。
テーマとは、「愛情とは?」「勇気とは?」「知恵とは?」みたいな物語の根幹的な問いのことです。
皮肉にも、世界で愛されている小説は、娯楽的なことより、道徳的なテーマをはっきり伝える作品です。
読者はエンターテイメントとして、小説を楽しむだけでなく、そこから哲学的な学びを得て、成長したいと考えています。
つまり、私たちストーリーテラーは、世界の真理を深く探究しなければなりません。
これにはひとりで机に向かってうんうんと考え込むより、おすすめの方法があります。
それが、自己啓発書を読むことなのです。
今回は、自己啓発書から物語のテーマを決める理由について話していきたいと思います。
自己啓発書からテーマを決める3つの理由
自己啓発書と聞いて、うさんくさいイメージがあると思いますが、
どうして、物語のテーマを決めるために読まねばならないのでしょう?
理由は3つあります。
- 深いテーマを見つけられるため
- 論理性と網羅性が得られるため
- 物語の主人公だけでなく、自分自身も成長できるため
以降で詳しく説明していきましょう。
深いテーマを見つけられるため
物語のテーマとは、作品が伝えたいメッセージのことです。
そのだいたいが、人生の道徳的な真理とも言える深いものです。
テーマがない作品は、表面的で軽く、読者の心に残らないものです。
優れた物語には、深いテーマが必要で、
自己啓発書は、波乱万丈の人生を渡り歩いた人たちの叡智が詰まっています。
自分以外のアイデアというのは貴重なものです。
そこから、人生にまつわる深い学びを得て、深いテーマが考えられるようになります。
論理性と網羅性が得られるため
自己啓発書を出版している人は、間違いなく論理的と言えます。
なぜなら、本の内容に説得力を出すためです。
また、その人独自の豊富な経験値を目一杯詰め込んでますので、幅広さ(網羅性)もあります。
自己啓発書には、いろんな人たちが独自の真理について説いています。
とても自分では思いつかないようなアイデアも転がっているかもしれません。
物語の主人公だけでなく、自分自身も成長できるため
主人公に息を吹き込み、人生のテーマについて葛藤させることが私たちの役目です。
そのため、その創造神である私たちは、主人公より先に世界の真理と葛藤しなくてはならないのです。
世界の真理を求める過程で、悩み、もがき、苦しみながら、成長することができます。
小説のネタをもらいながら、自分の人生の役に立つなんて、まさに一石二鳥というやつですね。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
小説とは全然関係ない自己啓発書も考え方次第では、有効に活用できます。
そうなれば、普段の日常生活そのものも、なんだかネタになるような気がしますね。
自分が気になる自己啓発書を読んで、これを物語に活かすにはどうするか、ぜひ考えてみましょう。
ただし、テーマを決めるにあたって、ひとつ注意点があります。
それは、テーマにこだわりすぎると、物語が説教臭くなってしまうということ。
「語るな、見せろ」という格言があるように、言葉で全部説明すると読者は興ざめしてしまいますので、押し売りにならないよう気をつけましょう。
小説は、読者を楽しませるだけのものじゃない。
読者に心揺さぶる体験を味わせたければ、自分が伝えたいテーマを考えよう。