小説書き方講座

【シナリオ創作】面白い物語は「どんでん返し」からつくる!

どんでん返し

こんにちは、ちゃちゃまるです。

今回は、

「小説を書き始めたものの、書き終えられない」

という方のために、「大どんでん返し創作法」で学んだ手法を提案します。
こちらの書籍、会話形式でわかりやすいので、ぜひ読んでみてください。

小説が完結できない理由

書き始めはよかったものの、途中で諦めてしまう。
そういうパターンはよくあります。

どうして、書き始めた小説が完結できないのでしょう?
理由は2つあります。

  1. 書く気が失せてしまった
  2. 話が飛び火しすぎた

それぞれ見ていきましょう。

書く気が失せてしまった

書きたい最初のシーンだけ思いのまま書いて、満足してしまったパターンです。
特に、印象強い書き出しをした場合、その後が続かなくなってしまうというのが多いです。

例えば、以下のような文です。

銀色の弾丸が、拳銃の咆哮とともに飛び出した。
鋭い光は、暗い過去を切り裂くようだ。
うねる風。
魂の一撃は、我が恋人の胸に突き刺さった。

何も考えずにそれっぽい文章を書きました。
続きは私にもわかりません。
何でもいいから、とりあえず書いてみようと言う精神はわかりますが、
後が続かなければ意味がありません。

話が飛び火しすぎた

さまざまな伏線や、サブストーリーを作りすぎて、考えるのがしんどくなったパターンです。

最初はそれっぽい伏線を貼っておこうみたいなのが積み重なり、後々回収のきっかけがなくなって力尽きてしまいます。

面白い物語は「どんでん返し」からつくる!

では、どうすればひとつの小説を書き切れるのでしょうか?

答えは「どんでん返し」から考えることです。

すべてをひっくり返すような、ワクワクする「どんでん返し」を最初に考えてしまえば、
そこまでたどりつくまでの大きなモチベーションとなります。

では、「どんでん返し」はどのように考えればいいのでしょう?

  1. 登場人物たちの「目的」と「敵」を考える
  2. 「目的」もしくは「敵」について、Aだと思っていたが、Bだったを考える

1.登場人物の「目的」と「敵」を考える

まず、登場人物の「目的」と「敵」を考えましょう。

「目的」とは小説を通して読者に伝えたいものです。

例えば、

  • 愛:家族、友人、恋人など
  • 勇気:敵に立ち向かう力、諦めない力など
  • 知恵:発想力、推理力

などです。

逆に言えば、読者に伝えたいものを明確にして、登場人物からそれを奪えばいいのです。

「敵」とは「目的」を達成するのに立ちはだかる障壁のことです。

わかりやすい敵キャラもそうですし、時には事件が「敵」になったり、仲間が「敵」になることもあるでしょう。

この二つを考えるのが、第一段階です。

「目的」もしくは「敵」について、Aだと思っていたが、実はBだったを考える

いよいよ、「どんでん返し」を作っていきます。

先ほど考えた「目的」や「敵」について、「Aだと思っていたが、実はBだった」を考えてみましょう。

具体的には、それぞれ2パターンあります。

  1. 消えた(死んだ)と思っていたが、実はあった(生きていた)(逆も然り)
  2. Aが本物だと思っていたが、実はBが本物だった。

例えば、「敵」が「魔王」だとすれば、

魔王が死んだと思っていたが、実は生きていた。
魔王Aが本物だと思っていたが、実は魔王Xが本物だった。

がどんでん返しです。
「目的」が「魔王を倒すこと」だとすれば、

魔王を倒すことが目的だと思っていたが、災いの元凶は村人Aだった(!)

というのもありでしょう。

この「魔王」の例は、ありきたりなところもあるので、何とも言えないですが、ご自身の胸がグッとくるどんでん返しをとことん考えてみましょう。

そして、すべてのストーリーはこの「どんでん返し」のためだと考えて、じわじわと盛り上げていくのです。
少しずつばれないように小出しして(伏線)、最後一気にタネをばらすのです。

いわば、音楽で言うところの「サビ」の部分が「どんでん返し」なのです。
「Aメロ」や「Bメロ」は「サビ」を盛り上げるためなのです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?

書きたい部分があるから頑張れる。
なんなら、先に「どんでん返し」の部分を書いてしまっても構いません。

途中で面白そうな展開があれば、書き直せばいいのです。

ワクワクしながら、筆を取るのがベストです。

面白いどんでん返しは、面白い物語の要。
読者をあっと驚かせよう!

ABOUT ME
ぱっちー
自己啓発書大好きSIer(週2、3冊は読みます)。 毎日を良くするための研究を続けて早3年。 自分の自己啓発書を出版するのが夢。 感謝と恩返しの気持ちをいつも胸に。